序盤から圧倒的なパスワークでゲームを支配するスペイン、対してクロスボールは入れられても真ん中を固めておけば大丈夫さってな具合にゴール前にガッチリと守備ブロックを作って待ち構えるスイス。
さて、見せてもらおうか世界ランク2位の圧倒的な強さとやらを、と思いきやなかなか決められないスペイン。
シャビとイニエスタは上手いこと機能しているもののダビド・シルバとシャビ・アロンソが流れから消えちゃってる印象。せっかくセルヒオ・ラモスがサイドでボールを持ってもみんな中央で待ち構えるもんだから放り込むか後ろに下げるかしかできない。EURO2008の時ってもっとダビド・シルバがサイドで勝負仕掛けたりしてなかったっけ、んでイニエスタももっと相手の深い位置からクロスを上げてなかったっけ。それじゃスイスの守備の網に引っかかりまくるだけだよ。
ま、それでもスイスに攻め手はないし、圧倒的に押し込んでるからいつか点が取れるんだろうなって感じで前半終了。
後半7分、スイスのキーパーからのボール、前に出てきたプジョルがパス一本で置き去りにされカシージャスが前に出てきてデルディヨクと1対1、カシージャスがボールを弾くも敵味方にボールが当たってゴール前へ、最後はスイスのフェルナンデスが詰めて値千金のゴール。
あれれ。
どうして中盤で競り合ってないのさとかブスケツはなにやってんのさとかいろいろあっけにとられるゴールシーン。
さて、今度こそ見せてもらおうか世界ランク2位の圧倒的な強さとやらを。
デルボスケ監督はブスケツとダビド・シルバに代えてトーレスとナスス・ナバスを投入。
だけど点が入らない。
正直ナスス・ナバスを入れたことは失敗だったんじゃなかろうか。
確かにナスス・ナバスはサイドから何度もクロスボールを上げてたけど精度が低いし、彼が入ったことによってセルヒオ・ラモスが前線に出てくるシーンがなくなってしまった。
たぶん、理想としてはナスス・ナバスがサイドでボールキープ、その外側をセルヒオ・ラモスが駆け上がることによって数的優位と守備ブロックの崩しを行い、出来た隙間にビジャ、トーレス、シャビ、イニエスタが入り込んで崩して得点って感じなんだろうけどさ。
ひたすらサイドから精度の低いクロスを上げ続けることによって、むしろスイスが中央の守備固めをより強固なものにしてしまった印象。
それじゃ逆サイドはっていうとイニエスタも不調、しかも怪我で交代。
代わってペドロが出てきたもののこれまたあんまり機能しない。
何度かスペインに惜しいシーンがあるものの結局得点出来ず。
そして試合終了。
スイスは金星。
なんだろ、スペインはEURO2008の頃よりも試合そのものをコントロール出来てないというか、駆け引きになってないというか、そう言えばスペインって昔からこうだよなって感じ。
ってよく考えれば去年のコンフェデレーションズカップもスペインはこんな感じじゃなかったっけ、違ったっけ、あんまり覚えてないや。
ま、とにかくこの試合の前に見たチリがかなり良かったので今後どうなるのかわかんない。
スイスも良いけどフライとベーラミが怪我してるんだよね。その辺気になるところだし。
ホンジュラスはホンジュラスで悪くないと思うし。
スペインはデルボスケ監督の手腕に期待しようかな。期待できるのかな。